了解しました 👍
では「現代の公安警察(公安部・公安課)の実態」について解説しますね。
1. 現在の公安警察の位置づけ
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所管:警察庁警備局(公安第一課〜第四課)+都道府県警察公安部/公安課
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役割:日本国内における「国家の安全保障を脅かす活動」の監視・捜査
👉 戦前特高のように「思想そのもの」を取り締まることはできず、あくまで「違法行為」や「暴力的活動」が対象。
2. 主な活動領域
(1) 過激派・極左暴力集団対策
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中核派、革マル派、革労協など1960〜70年代に生まれた新左翼組織は今も残っている。
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公安は今でも拠点監視・潜入調査を継続。
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実態としては弱体化しているが、「放置すると復活する恐れがある」として活動は続いている。
(2) 日本共産党の監視
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共産党は現在は合法政党だが、公安は「破壊活動防止法調査対象団体」として監視。
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党員数や活動状況を定期的に調査している。
(3) 外国勢力・スパイ対策
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中国・ロシア・北朝鮮などのスパイ活動を警戒。
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日本には公式な「スパイ防止法」がなく、公安が外事警察と連携して水面下で監視。
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中国の技術者や留学生が情報収集している事例などは公安が追っている。
(4) 国際テロ対策
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イスラム過激派(アルカイダ、ISなど)の動向監視。
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2001年以降はアメリカの要請でテロ対策に大きくシフト。
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オリンピック・サミットなど国際イベントでは厳重警戒。
(5) 新興宗教・カルト対策
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オウム真理教事件(1995年)以降、公安はカルト教団の監視を強化。
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アレフ(オウム後継団体)、ひかりの輪などを現在も追跡対象としている。
3. 活動の方法
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尾行、盗聴、潜入捜査(OBが表向き市民活動に参加)
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「内偵」=表に出ない調査活動が中心。
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毎年「内外情勢の回顧と展望(通称・公安白書)」を発表し、調査対象を公表。
4. 批判と問題点
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公安は「思想の自由は保障されている」としながらも、実際には
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共産党支持者や労働運動家に長期監視を行っている
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市民運動や環境団体が監視対象になった事例がある
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このため「特高の再来ではないか」と批判されることもある。
5. 現代公安の特徴まとめ
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ゲシュタポやKGBのように拷問や即時逮捕はできない(憲法・司法手続きがある)。
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しかし、「監視・情報収集」の側面は戦前からの連続性がある。
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現代では「過激派・スパイ・テロ」が中心だが、時に「市民運動」まで監視してしまうことが問題視される。
✅ つまり、
現代の公安は「戦前特高の恐怖政治のような存在」ではないが、
「国家に不都合な勢力を常に監視する政治警察的な性格」は今も持っている、と評価できます。
さらに深掘りするなら、
👉「公安白書が毎年どういう団体を『要注意』と書いているのか」
👉「公安に監視されると市民生活にどんな影響が出るのか(就職・身辺調査など)」
どちらにご興味ありますか?
